そのめまいや耳鳴り、タバコが原因かも?意外と知らない喫煙と耳の関係
突然、ふらふらするようなめまいや、キーンとする耳鳴りを経験したことはありませんか?仕事や日常の疲れが原因だと思い込んでいるかもしれませんが、本当の原因はタバコにある可能性があります。
タバコに含まれる成分が、私たちの脳や体にどういった影響を及ぼしているか理解しておくことは、現代社会において大きな意味があるでしょう。今回は、タバコによって引き起こされる「めまい」や「耳鳴り」についてご紹介します。
その「めまい」喫煙が原因?
めまいにはいくつか種類がありますが、タバコの喫煙によって引き起こされるめまいは、血流が一時的に悪くなることで起こる立ちくらみのようなめまいとは異なります。タバコに含まれる有害物質が原因で脳が異常をきたすことで起こるのです。
タバコに含まれる有害物質の1つであるニコチンは血管を収縮させます。ニコチンによって血液の流れが悪くなると、脳へ十分に血が巡らなくなるのです。た、一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合するのです。本来、ヘモグロビンは酸素と結合して肺から全身へ運搬する役割がありますが、一酸化炭素と結合してしまうと酸素と結合できないため、脳への酸素不足を引き起こします。この2つの要因によって脳機能が著しく低下した場合に、ふらふらするようなめまいに襲われるのです。長期にわたる喫煙は、血流の低下や血中の酸欠状態を慢性化させます。
喫煙が「耳を壊す」?
慢性化している耳鳴りは、喫煙が原因かもしれません。耳鳴りは血液やリンパの流れが悪くなった際に起こります。喫煙が原因のめまいと同様に、ニコチンと一酸化炭素によって血流の低下・酸欠状態が起こると、酸素不足で血流が悪くなると同時にリンパの流れも悪くなります。その際、神経が異様に刺激され、耳鳴りが引き起こされてしまうのです。
長期間リンパ腺や神経が刺激され続けると、内耳や中枢神経にも異常が発生します。やがて三半規管にまでも影響が出てくるようになり、耳鳴りだけでなくめまいが誘発されやすくなります。喫煙によるめまいと耳鳴りの原因は共通であり、無関係の症状ではありません。また、そのまま喫煙を続けると、めまいや耳鳴りだけでなく、聴力の低下などのリスクがあるため、迅速に対処する必要があります。
喫煙による「めまい・耳鳴り」の対処法
喫煙が原因のめまいや耳鳴りを抑える一番の方法はタバコをやめることです。タバコの有害物質によって引き起こされている症状のため、禁煙することで悪化を防ぐことが期待できます。また、念のため耳鼻科で診察を受けることを強くおすすめします。
めまいや耳鳴りはいずれ大きな病気へとつながる可能性があります。しかし、ニコチンなどの影響もあり、自力で禁煙することは難しいでしょう。めまいや耳鳴りはタバコ以外のストレスでも引き起こされるため、無理にやめようとしてかえって悪化させないように注意が必要です。
一般的には、禁煙外来などで医師に適切な診断をしてもらい、タバコの本数を徐々に減らしていくことが望ましいでしょう。禁煙するための便利なグッズなどもあるため、それらに頼ることも1つの手段です。
おわりに
めまいや耳鳴りが慢性化している喫煙者は、タバコが原因となっている危険性が高いため、早急に医師の診断を受けた方が良いでしょう。聴力の低下だけでなく、他の大きな病気につながる可能性もあるため、甘く見ていては危険です。めまいや耳鳴りを「ストレスによる一時的なもの」と断定せずに、タバコが原因の場合があることを知っておきましょう。
知り合いの喫煙者がめまいや耳鳴りの症状に悩まされているようであれば、タバコと関係がある可能性を教えてあげてください。また、喫煙をしない方でも、受動喫煙によって症状が出てしまう場合も考えられるため、思い当たることが無いか自問自答してみると良いでしょう。
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